ここではインタビューに協力した人たちの中で、大腸がんと確定診断された人々が受けた治療についてご紹介します。大腸がんの治療はがんの切除が基本です。進行度(深達度)によって、内視鏡治療が適応であるのか、または手術が必要であるのかを内視鏡検査やX線検査の画像で診断します。切除の方法としては、腸の内側からがん病変だけを切除する内視鏡治療(ポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD))と、腸の一部を切り取ってつなぎ合わせる 外科的手術 (これにも開腹手術と腹腔鏡下手術があります)があります。手術治療のほかには、抗がん剤を用いる 化学療法 や放射線療法がありますが、これらは手術後の再発を防ぐため、もしくは切除ができないがんや転移したがんに対する治療として用いられます。(なお、今回のインタビューでは放射線療法を体験した人はいませんでした。). 内視鏡治療のうち、ポリペクトミーは、キノコのように隆起した腫瘍の茎の部分に、スネアと呼ばれる金属の輪をひっかけて切り取ります。スネアをひっかけられるような隆起がない場合は、粘膜下層に生理食塩水などを注入して、腫瘍が盛り上がるようにしてから、スネアをかけて切り取る「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」や、スネアの代わりに電気メスを使って切除する「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」などの方法が用いられます。インタビューでもこのESDを使って手術を受けた人がいます(次に紹介する女性のほかには「大腸内視鏡検査の実際」の インタビュー05 を参照してください)。. 最近は手術の技術が向上して、神経や筋肉をなるべく残すことができるようになっており、ストーマを造ることが必要になるのは、直腸がんの2割程度です( 国立がん研究センター「がん情報サービス」 )。次の男性も、術前にストーマになる確率は半分くらいといわれていましたが、実際には腸を30センチほど切っただけですみました。. 認定 NPO 法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」では、一緒に活動をしてくださる方 寄付という形で活動をご支援くださる方を常時大募集しています。. 内視鏡治療 「大腸内視鏡検査の実際」のトピックでもご紹介したように、内視鏡検査の際にポリープなどの病変が見つかって、内視鏡治療の適応があると診断された場合には、切除することがあります(ポリペクトミー)。切除後の病理検査で、ポリープの一部にがんが見つかったとしても、がんが大腸の壁のもっとも内側にある粘膜の中にとどまっていて(ステージ0)、きれいに取りきれていることがわかれば治療は終了です。今回のインタビューでもそういう体験をした人がいました( インタビュー12 を参照)。 しかし、最初の内視鏡が検査のみを目的とするものだった場合や、病変が大きすぎてその場では取り切れないと判断された場合は、改めて治療方針が検討されます。ステージ0のがんであれば、内視鏡で治療することができますが、それ以上に深く進展しているがんの場合はリンパ節への転移が否定できないので、原則的には外科的な手術の適応となります。今回のインタビューでは、外科的な手術を勧められたものの、本人の強い希望で、再発のリスクも理解したうえで内視鏡治療を受けた人たちがいました。 内視鏡治療のうち、ポリペクトミーは、キノコのように隆起した腫瘍の茎の部分に、スネアと呼ばれる金属の輪をひっかけて切り取ります。スネアをひっかけられるような隆起がない場合は、粘膜下層に生理食塩水などを注入して、腫瘍が盛り上がるようにしてから、スネアをかけて切り取る「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」や、スネアの代わりに電気メスを使って切除する「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」などの方法が用いられます。インタビューでもこのESDを使って手術を受けた人がいます(次に紹介する女性のほかには「大腸内視鏡検査の実際」の インタビュー05 を参照してください)。 直腸にがんがあり、外科手術をすると人工肛門になる可能性が高いと言われた。それは嫌だということで、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で手術を受けた インタビュー がんは内視鏡で切るには難しい場所にあったが、開腹手術は面倒なので内視鏡でしてもらった。3か月後の検診では腫瘍は取れていた インタビュー 術前のCT検査で肺や肝臓への転移はないとわかっていたが、手術の結果、腫瘍が大腸壁を破ってリンパ節に転移している可能性が出てきて、結果が出るまで不安だった インタビュー 手術は4時間かかり、大腸を切断して摘出された腫瘍はかなり大きかった。抜糸後傷口が開いたため、再縫合した。転移はなかったので、それ以上の治療はなかった インタビュー 医師からはストーマになる確率は半分くらいと言われた。30センチほど腸を切ったが転移もなく、それ以上の治療なしに7年経過している インタビュー 直腸の指で触れるところにがんがあり、「非常に厳しい位置ですね」と医師に言われた。「お尻がなくなる」ということは想像できなかったので、とにかく残してくれと頼んだ インタビュー 術後1週間くらいは身体が辛くて大変だったので、ストーマがついたことに強烈な印象は持たなかった。ただ「これなんだ、でももうしょうがない」と思った インタビュー 看護師だったので、手術をすれば人工肛門になるとわかっていたので、手術されてびっくりということはなかったが、なかなか最初は受け止められなかった(テキストのみ) インタビュー 将来出産できるか主治医に聞くと「大丈夫、何人でも産める」と言われ心強かった。実際に妊娠したときは、人工肛門で3人産んだ人の話を聞くこともできた(テキストのみ) インタビュー 腹腔鏡の対象になるか微妙な位置だったが、早く復帰したかったのでお願いした。実際、体力的にはとても楽だった(音声のみ) インタビュー 精密検査で2つがんが見つかったが、以前に腸閉塞をやっていて癒着があったため、腹腔鏡ではできないと言われた インタビュー 抗がん剤は使っても使わなくてもいいと言われたので、周りの人にも相談し、使わないことにした インタビュー 抗がん剤を使うかどうか医師に聞かれたが、副作用もあるし、使わなくても構わないのであればやらないと決めた。今のところ転移もなく順調に来ている インタビュー 入院中に抗がん剤治療を3~4本受けたが、髪が抜けるのが嫌で退院時には継続を拒否した。再発の不安は多少あるが、後悔はしていない インタビュー 術後、医師からがんをしっかり叩いておきたいと言われ、抗がん剤治療をしたが、皮膚が黒ずんできて、妊娠への影響も不安だったので、中止してもらった(テキストのみ) インタビュー 抗がん剤が体に合わず、倦怠感と食欲不振に苦しんだ。トイレに行くのすら疲れるほどの状態だった。結局、抗がん剤をやめたところ、肝臓の方が回復し、体調も戻った インタビュー 化学療法は12クール行うことになっていたが、食欲不振や吐き気、冷気の過敏症といった副作用があり、ダメージが強いので10クールで終わりにした(音声のみ) インタビュー リンパの手術をした後、肝臓と肺に転移が見つかり、抗がん剤治療を始めた。副作用がひどくなんども薬を変えたがだめで、今は止めている インタビュー 大腸がん検診とは 大腸がんとは 一次検診(スクリーニング検査)と二次検診(精密検査) 大腸がんの一次検診 便潜血検査の実際 便潜血検査の結果を知る 便潜血検査を受けた理由 便潜血検査を受けなかった理由 一次検診で異常が見つかったら 大腸内視鏡検査の説明と準備 大腸内視鏡検査の実際 注腸X線検査とその他の検査 精密検査(二次検診)の結果を知る 精密検査(二次検診)を受ける理由 精密検査(二次検診)を受けない理由 検診以外でがんが見つかるとき 一次検診を受けないでがんと診断される 二次検診を受けないでがんと診断される 検診で見つからないがん 立場によって生じる検診格差 大腸がん検診の受診を阻む社会的要因 大腸がん検診と女性 その他 大腸がんの治療 語ってくれた人たち 大腸がんと診断されている人 一次検診(便潜血検査)を受けていなかった人 自覚症状が出てから、一次検診・二次検診を受けてがんが見つかった人 一次検診(便潜血検査)を受けて異常がなかった人 一次検診で異常があったが、二次検診を受けずに自覚症状などでがんが見つかった人 一次検診で異常があり、二次検診(精密検査)でがんが見つかった人 大腸がんと診断されていない人 便潜血検査も精密検査も受けていない人 便潜血検査を受けて異常がなかった人 便潜血検査では異常があったが、精密検査の結果がんではなかった人 便潜血検査で異常があったが、精密検査を受けていない人. 作成にかかわった人々・組織 情報リンク 語り手の番号索引. インタビューに協力する DIPEx-Japanに入会する 活動に寄付をする. クローン病の語り 障害学生の語り 乳がんの語り 前立腺がんの語り 大腸がん検診の語り. 認知症の語り 慢性の痛みの語り 臨床試験・治験の語り 医療的ケア児の家族の語り 心不全の語り(募集中) 糖尿病の語り(募集中). 新型コロナウイルス感染症の語り 関連外部リンク 英国人の乳がんの語り 英国人の前立腺がん 英国人の喪失体験の語り 歯・口の健康と病いの語り 教育的活用ウェブサイト.
近年、食生活の欧米化により大腸がんは増えてきています。 がんによる死亡数は、現在男性では第3位、女性ではすでに第1位となっております。 年には、罹患数、罹患率とも男女ともに第1位になると見込まれています。. 当院では、大腸内視鏡検査の際に、大腸ポリープや早期大腸がんが発見された場合は、日帰りでのポリープ切除術を行っています。つまり、 検査の流れの中で、ポリープが見つかれば、そのままその病変を切除します。 検査時にまず観察だけ行い、後日改めて、 ポリープ切除のために大腸内視鏡検査をするといった必要がありません。もちろんポリープを切除するために入院する必要もありません。 ポリープ切除となった場合、最短で3回の来院で終了します。. 経腟超音波検査は、膣の中にプローブとよばれる細長い棒状の機械を挿入し、そこから発せられる超音波により子宮や卵巣の様子を観察する検査方法です。 痛みや出血が生じることはほとんどなく、ほんの数分もあれば終わります。. 使用している内視鏡機器 当院の紹介. 以下のような場合には、ポリープを切除することはできません。 1.血液をサラサラにするお薬(バイアスピリン、プラビックス、パナルジン、エパデールなど)を飲んでいる方。 このような薬を飲まれている方で、ポリープ切除を希望される場合は、主治医の先生の許可を得た上で、薬を休んでいただく必要があります。詳しくは、当院まで電話でお問い合わせいただくか、事前に一度来院して診察を受けて下さい。 2.旅行や遠出のご予定が1週間以内にある場合.
大腸ポリープ切除後の性交渉
切除の方法としては、腸の内側からがん病変だけを切除する内視鏡治療(ポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD))と、腸の一部を切り取って 腹腔鏡手術、あるいは開腹で子宮や卵巣を摘出したのであれば、性生活の再開の目安は、2~3カ月くらいです。男性が胃がん、大腸がんなどで手術を受け、性機能に問題がない ポリープを切除したあとの数日間は、患部から出血が続くはずです。 もしその状態で性行為におよべば、痛みや出血が生じるだけでなく、感染症にかかるつまり、ポリープの発生に女性ホルモンが関連していると考えられているわけですが、そのメカニズムが明らかになっているわけでもありません。 ただ、疲労やストレスも女性ホルモンの乱れに影響しているのでは、と考えられています。 実際、ホルモン異常や不正出血などの女性特有のトラブルも、疲労やストレスが原因で引き起こされることを考えると、あながち無関係とも言い切れないでしょう。. ただし、以下に示すように、5mm以下の小さいポリープの場合は、コールドポリペクトミーという方法で切除しますので、旅行が可能な場合もあります。 3.大きすぎるポリープ (当院では2cm以上のポリープでも可能なものは切除しますが、安全上問題があると判断される場合は、切除せずにご紹介となります。). 電気メスを使ったポリープ切除を行なった場合は、以下のように旅行や飲酒は1週間できません。 《遠出・旅行の制限》 万一出血が起こった場合にはクリニックに来ていただき内視鏡で止血を行いますので、切除後1週間は旅行など遠方にお出かけになることはおやめ下さい。 《飲酒・香辛料の制限》 出血の予防のため、ポリープ切除後1週間は、お酒を飲んだり辛いものを食べることはできません。これは切除後の出血のリスクをかなり増やしますので、必ずお守り下さい。 《入浴の制限》 切除の当日は、シャワーも入浴もできません。翌日はシャワーのみ、翌々日から入浴可能です。 《食事の制限》 ポリープ切除の当日と翌日は食事にも制限があります。 まず、ポリープを切除した当日は、検査終了後も水・お茶など透明な飲み物しか摂れません。コーヒー・紅茶なら、お砂糖は入れても構いませんが、ミルクは入れないようにして下さい。ジュースは、果肉の入っていない透明なもの(例えばリンゴ・ぶどうジュースの果肉のないもの)なら差し支えありません。はちみつレモンなどの缶飲料も、ミルクや果肉の入っていないものでしたら飲んでいただけます。炭酸が入っていても大丈夫です。もし塩味のものが欲しければ、具のないコンソメスープやすまし汁を飲むようにして下さい。 切除の翌日は、丸一日、レトルトの検査食セットを食べていただきます(商品名:ポリエクトミール。検査終了後にお渡しします)。内容としては、おもゆから少しずつ硬めのお粥になっていきます。それ以外でしたら、牛乳やヨーグルトは摂っても大丈夫です。 切除の翌々日からは、普通の食事を摂っていただけますが、飲酒や辛いものは1週間避けていただきます。. 抗がん剤を使うかどうか医師に聞かれたが、副作用もあるし、使わなくても構わないのであればやらないと決めた。今のところ転移もなく順調に来ている インタビュー 検査終了後 検査終了後は、鎮静剤を使っていなければすぐに帰れますが、鎮静剤を使った場合には院内で1〜2時間休んでいただきます。また、 鎮静剤を使用した場合には、当日は車・バイク・自転車を運転することはできません ので、公共交通機関で来院されるようお願い致します。 ポリープ切除のない場合には、検査後すぐに普通のものを食べて構いませんし、生活上の注意も特にありません。 ポリープを切除した場合、そのサイズにもよりますが、1週間は食事や飲酒の制限を守っていただく必要があります。詳しくは以下をご覧ください。. 大腸ポリープは、良性でも放置していると大腸がんになる場合があります。そのため、ポリープの段階で切除してしまえば、大腸がんの効果的な予防になります。 大腸がんのほとんどは大腸ポリープから発生し、やがて進行がんになって転移をもたらします。大腸がんは遺伝的な要因もありますが、食生活なども発症に大きく関わるため、近年になって日本で患者数が増え続けています。罹患数だけでなくがんによる死亡数でも大腸がんは年々増加しており、年には男女とも第1位になると考えられています。 大腸がんは進行しないと自覚症状に乏しいため、症状がないうちから定期的な大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。ポリープ(前がん病変)や、早期がんのうちに発見し、摘出することが重要です。当院では検査中にポリープが発見された場合、その場で日帰り切除手術を行うことが可能です。. 化学療法は12クール行うことになっていたが、食欲不振や吐き気、冷気の過敏症といった副作用があり、ダメージが強いので10クールで終わりにした(音声のみ) インタビュー 胃カメラ検査 ピロリ菌検査・除菌 大腸カメラ検査 大腸ポリープ手術 女性のための 内視鏡検査 ビジネスマンのための 内視鏡検査. 使用するカメラは3~5mm程度の小さいものであり、子宮腔に挿入する際に痛みを感じることはほぼありません。 医師とともに子宮内の映像を見られるので、その場で検査結果を聞くこともできます。. 内視鏡検査にかかる費用について 保険診療か自費診療かの目安について. 平坦なポリープや早期大腸がんを安全、確実に切除するための方法です。 ポリープも大腸がんも粘膜層と呼ばれる腸の表面から発生し、成長します。粘膜層のすぐ下の層(粘膜下層)に生理的食塩水を注入して粘膜層を持ち上げることによって、ポリープを切除しても、筋肉より深い層(腸に穴があいてしまう層)に通電することを防ぐことができます。. 認知症の語り 慢性の痛みの語り 臨床試験・治験の語り 医療的ケア児の家族の語り 心不全の語り(募集中) 糖尿病の語り(募集中). 最近は手術の技術が向上して、神経や筋肉をなるべく残すことができるようになっており、ストーマを造ることが必要になるのは、直腸がんの2割程度です( 国立がん研究センター「がん情報サービス」 )。次の男性も、術前にストーマになる確率は半分くらいといわれていましたが、実際には腸を30センチほど切っただけですみました。. 認定 NPO 法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」では、一緒に活動をしてくださる方 寄付という形で活動をご支援くださる方を常時大募集しています。. HOME 診療案内 月経相談 生理不順 月経困難症 過多月経 月経移動 子宮の病気 子宮筋腫 子宮内膜症・子宮腺筋症 子宮頸部異形成 子宮、性病の検査 子宮鏡検査 コルポスコピー検査 子宮頸がん検診・ワクチン 性病検査 女性疾患 更年期障害 バルトリン腺嚢胞 その他 ミレーナ 妊婦健診 自費診療. 腸管洗浄液の種類について ». 午前外来 :当日 朝7時〜11時にオンラインで受け付け ます。 オンライン当日順番とりは こちら。 どうしてもオンラインで取れない方は〜の間にクリニックまでお越しいただければ、窓口で順番取りをしますが、待ち時間が長くなりますのでご了承下さい。. 術後には少量の出血や生理痛のような痛みが生じるケースもありますが、基本的にはすぐに日常生活に戻れます。 手術の所要時間は15~20分程度と、短時間で済むケースが大半です。 仕事や家事でまとまった療養期間が確保できないとしても、このような条件であれば、気重に考えることなく治療に望めるのではないでしょうか。. 基本的に子宮内膜ポリープは良性の腫瘍であり、調べたら悪性の腫瘍(子宮体がん・子宮肉腫)だったということは非常に稀です。 そのため、ポリープが生死に関わることは少ないものの、妊娠率の低下を危惧するのであれば、再発の早期発見と治療に努めるに越したことはありません。. 内視鏡治療 「大腸内視鏡検査の実際」のトピックでもご紹介したように、内視鏡検査の際にポリープなどの病変が見つかって、内視鏡治療の適応があると診断された場合には、切除することがあります(ポリペクトミー)。切除後の病理検査で、ポリープの一部にがんが見つかったとしても、がんが大腸の壁のもっとも内側にある粘膜の中にとどまっていて(ステージ0)、きれいに取りきれていることがわかれば治療は終了です。今回のインタビューでもそういう体験をした人がいました( インタビュー12 を参照)。 しかし、最初の内視鏡が検査のみを目的とするものだった場合や、病変が大きすぎてその場では取り切れないと判断された場合は、改めて治療方針が検討されます。ステージ0のがんであれば、内視鏡で治療することができますが、それ以上に深く進展しているがんの場合はリンパ節への転移が否定できないので、原則的には外科的な手術の適応となります。今回のインタビューでは、外科的な手術を勧められたものの、本人の強い希望で、再発のリスクも理解したうえで内視鏡治療を受けた人たちがいました。 内視鏡治療のうち、ポリペクトミーは、キノコのように隆起した腫瘍の茎の部分に、スネアと呼ばれる金属の輪をひっかけて切り取ります。スネアをひっかけられるような隆起がない場合は、粘膜下層に生理食塩水などを注入して、腫瘍が盛り上がるようにしてから、スネアをかけて切り取る「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」や、スネアの代わりに電気メスを使って切除する「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」などの方法が用いられます。インタビューでもこのESDを使って手術を受けた人がいます(次に紹介する女性のほかには「大腸内視鏡検査の実際」の インタビュー05 を参照してください)。 直腸にがんがあり、外科手術をすると人工肛門になる可能性が高いと言われた。それは嫌だということで、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で手術を受けた インタビュー 大腸がんの殆どは、大腸ポリープから発生します。大腸ポリープは大きくなるに従い、 表面の一部からがんが発生してきます。気付かずにいると徐々に大きくなり、進行がんになってしまいます。 こうなるとリンパ節転移や他臓器への転移の可能性が出てきますので、内視鏡では切除不可能となります。そのため、切除不可能になる前に大腸ポリープ(良性)のうちに切除する必要があるわけです。 近年、食生活の欧米化により大腸がんは増えてきています。 がんによる死亡数は、現在男性では第3位、女性ではすでに第1位となっております。 年には、罹患数、罹患率とも男女ともに第1位になると見込まれています。 厚生省班会議の多施設共同研究で、ポリープを切除した群では、5年後の大腸がん罹患率は0. リンパの手術をした後、肝臓と肺に転移が見つかり、抗がん剤治療を始めた。副作用がひどくなんども薬を変えたがだめで、今は止めている インタビュー 鎮静剤の注射と検査の施行 ご希望により検査前に鎮静剤を注射します。当院で使っている鎮静剤では、少しお酒を飲んだような感じでぼーっとしますが、ほとんどの場合、眠ってしまうほどではないので、モニターに映る検査の映像をライブで見ていただけます。大概の方でこれだけで痛みを十分にとることができますが、それでも痛みがつらい場合には鎮静剤を追加してウトウト眠っていただきます。詳しくは 次のページ でご説明します。検査はポリープなどが無ければ20~30分ほどで終わります。当院では小さなポリープも極力見逃さずに切除するように心がけています。大腸の奥までの到達時間は早くて2、3分、通常は5~10分です。細かい観察は内視鏡を抜いてくる際に行い、複雑な大腸のヒダの陰などを入念に見ながら抜去していきますので検査全体には、簡単な腸で20分、通常は30分くらいかけています。. 手術は4時間かかり、大腸を切断して摘出された腫瘍はかなり大きかった。抜糸後傷口が開いたため、再縫合した。転移はなかったので、それ以上の治療はなかった インタビュー 肛門の病気について 痔核(いぼ痔) 嵌頓痔核 血栓性外痔核(血まめ) 痔ろう(あな痔) 裂肛(切れ痔) 肛門周囲掻痒症(かぶれ) 膿皮症 毛巣洞 肛門ポリープ 尖圭コンジローマ 直腸肛門痛 直腸脱 直腸瘤 ホワイトヘッド肛門 妊婦の肛門疾患 小児の肛門疾患. コールドポリペクトミーは 通常のポリープ切除と同じ治療費 となります。. 関連投稿 関連する投稿はありません。. 大腸ポリープは、大腸にイボのようなものができてしまう変病です。大きく「腫瘍性ポリープ」と「非腫瘍性ポリープ」に分かれますが、このうち「腫瘍性ポリープ」を放置すると将来的にがんになるリスクが高まります。 大腸ポリープは40代以上に多いといわれていますが、明確な原因は分かっていません。遺伝子の異常に加え、飲酒や喫煙、食生活の乱れなど外的要因があると考えられています。 ポリープが小さいと症状が出ないため気づかないことがほとんどですが、大腸カメラで発見できればそのまま切除も可能です。早期発見・早期治療につながるため健康診断などで推奨されています。ポリープ切除の方法はいくつかありますが、代表的な手術名にはループ状の電気メスで切除するポリペクトミーというものがあります。. 子宮内膜ポリープは、良性の腫瘍であることが多く、生死に関わるような事例は滅多にありません。 ポリープができる場所は、男性器が当たらない子宮の内側のため、性交中に痛みや出血を伴うことはほぼないでしょう。. がんは内視鏡で切るには難しい場所にあったが、開腹手術は面倒なので内視鏡でしてもらった。3か月後の検診では腫瘍は取れていた インタビュー 近年、食生活の欧米化により大腸がんは増えてきています。 がんによる死亡数は、現在男性では第3位、女性ではすでに第1位となっております。 年には、罹患数、罹患率とも男女ともに第1位になると見込まれています。. 当院では、大腸内視鏡検査の際に、大腸ポリープや早期大腸がんが発見された場合は、日帰りでのポリープ切除術を行っています。つまり、 検査の流れの中で、ポリープが見つかれば、そのままその病変を切除します。 検査時にまず観察だけ行い、後日改めて、 ポリープ切除のために大腸内視鏡検査をするといった必要がありません。もちろんポリープを切除するために入院する必要もありません。 ポリープ切除となった場合、最短で3回の来院で終了します。. 検査終了後は、鎮静剤を使っていなければすぐに帰れますが、鎮静剤を使った場合には院内で1〜2時間休んでいただきます。また、 鎮静剤を使用した場合には、当日は車・バイク・自転車を運転することはできません ので、公共交通機関で来院されるようお願い致します。. 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